汚染物質は美しい遠隔諸島の隅々まで
合成化学物質の汚染地域は何も産業の中心地や汚染源の近辺だけとは限りません。産業の中心地から遥か彼方まで旅をして、終着地ともといえる北極ではかなりのレベルにまで濃縮されています。そして地球上に蔓延する残留性化学物質は極地では当初の30億倍に達するとまで言われています。人体脂肪組織中には少なくとも250種類の汚染化学物質が混入しているともいわれそれはそのまま次の世代へと受け継がれていきます。このことは都会の住人であろうと遥か南太平洋に浮かぶ島の住人だろうと何ら変わるところがないということなのです。
Date: 2015/11/29(日)


子供に受け継がれる残留化学物質
地球上を循環した合成化学物質は自然界に蔓延し人体に侵入し胎盤の防御をかわし子宮内に侵入し成長過程に最も重要な時期の胎児に影響を及ぼすことになります。残留化学物質は自然界に蔓延していると同様に人体脂肪や母乳にも蓄積され乳児に引き継がれます。子供たちの未来を脅かすには十分なだけの高濃度の合成化学物質が人体脂肪の中にいっぱい詰まっているのは確かだがそれがどれほどの単体作用または相互作用を起こすか計り知れない未知のこととなります。発達途上で影響を受けやすい生後数週間の新生児の場合母乳を摂取することで空前絶後の高濃度の汚染物質に曝される可能性も示唆されています。
Date: 2015/11/28(土)


人工的な化学物質の地球上の循環(旅)
地球上のある地方で製造された合成化学物質は地球上を何千キロも旅(循環)をしています。アメリカの工場で製造されたPCB(ポリ塩化ビフェニール)が様々な経路をたどり世界各地に広がりさらに食物連鎖の鎖を登りつめその残留性化学物質の濃度は、その過程で数百万倍にもなって様々な生物の組織から検出されています。どのような経路でそしてどの様に生物に影響を与え続けているかについて、私たち自身も考えてみる必要があります。
Date: 2015/11/27(金)


環境ホルモンと動物実験
化学物質の中には疑似ホルモンだけではなくホルモン分解酵素を阻害するものや様々な作用をするものがあります。それらは人の年齢や性別によってもその作用とその強度が変わってくるのですがホルモン攪乱物質の影響については動物実験の結果は明らかにそのまま人にも当てはまるといわれています。人のデータと動物実験と結果とを突き合わせると同様な相関性が見て取れるとのことです。
Date: 2015/11/26(木)


慢性的なホルモン暴露の原因
何十万の化学物質の洗い出しホルモン攪乱物質には、多くの化合物からなる大規模な化学族が含まれ、それは209種類のPCB、75種類のダイオキシン、135種類のフランでありいずれについてもかなりの攪乱作用があることが確認されているとのことです。しかしながら何十万、何千万に及ぶ合成化学物質を体系的に洗い出している研究者等は皆無で現在知られている合成化学物質の大半は、偶然見つかったものばかりであるということなのです。地球に蔓延するこれらの合成化学物質により地球上の生命は人工的慢性的なホルモン暴露を受けているが人類進化においても前代未聞の出来事でこれらの適応に関しては数千年単位の時が必要なのかもしれないといわれています。しかし人類の一部ではすでに敏感に反応しつつあるのではとの課題が現代の私たちに投げかかられています。
Date: 2015/11/25(水)


研究データーと現実のギャップ
恐るべき危険物質として現実に注目される物質は実際にはたまたまある程度の研究データがそろっているからに過ぎないという見方もあります。1950年DDTにエストロゲン同様に作用があるという発見は驚くべき唯一の例外として捉えられていましたが現実はまったくかけ離れたものでした。過去半世紀の間、奇跡の殺虫剤を世に送り出した化学実験室ではホルモン作用を攪乱する恐れがある合成化学物質が山のように生み出されてきました。これがどのような恐ろしい結果を招くかほとんど認識されることなく自然環境の隅々にまで蔓延しているという事実も意識されることもありませんでした。これらの工場で働く男性の精子数が激減したことが明るみになり多くの化学物質がブラックリストに書き加えられたにもかかわらず。生殖能力や胎児に致命的な打撃を与えるこれらの化学物質は知らず知らずに地球に蔓延していったのです。
Date: 2015/11/24(火)


化学物質のホルモン分解作用
これまで合成化学物質に関して生殖ホルモン疑似物質としての影響について取り上げてきましたが合成化学物質はレセプターと結びつくことがなくてもあらゆるホルモン・メッセージを攪乱する恐れがあるという点について考えていきます。殺真菌薬類(ピリミジン・カルビノール系)にはホルモン作用の逆でステロイドホルモンの産出を阻害する作用があります。農薬の産出物は体内でホルモンを分解しただちにその分解物を体外に排泄させホルモン・レベルを低下させるものもあります。ホルモン・レベルの著しい低下は発達途上の胎児にとっては致命的なダメージをもたらすこともありうるのです。
Date: 2015/11/23(月)


エストロゲンと乳がん
エストロゲンの暴露によって乳がんの発生率が高まることから乳がんの発生率と乳房組織や脂肪内に蓄積されているエストロゲン類似物質との関連性が研究されてきました。乳がんの発生率が第二次大戦後年1%の割合で増加してきた背景に合成化学物質がかかわっていると考えられていたのです。合成化学物質は、エストロゲンを含むホルモンの作用を攪乱する以外にも内分泌系にも影響を与え臓器のホルモン分泌にも影響を与えることになるのです。乳がんの発生には甲状腺の機能低下とともにエストロゲンへの過剰暴露の問題が影響していると考えられています。エストロゲン様殺虫剤との関連性が示唆される乳がんはそのほかのホルモン攪乱物質ともかかわっていると考えられているのです。
Date: 2015/11/22(日)


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