測定の際に、測定器に接続されない空き端子(高周波信号の入力端子)がある場合、空き端子すべてに終端器を取り付けることができる。終端器に入力された電力は熱に変わるが終端器によって耐電力が違うので、大電力を扱う回路の場合は注意が必要。固定アッテネータは信号レベルの調整、広域帯にわたる反射の改善などに使われる。アッテネータで減衰した分の電力は熱に変わる。アッテネータによって耐電力が異なるので、大電力の減衰を行う場合にはこれも要注意である。可変アッテネータは減衰量を連続的に変更できるアッテネータで、減衰量の微調整ができる。可変アッテネータには機械式のものと電子式のものがある。一般に電子式のものは加える電圧で減衰量の制御を行う。ステップアッテネータは、信号レベルの制御や各種測定で使用される。方向性結合器は、信号レベルのモニタリング、反射特性の測定、伝送特性の測定など様々な場面で使用される。方向性結合器の特性で重要なのは、ほうこうせいで、方向性は、アイソレーションと結合度の差で定義され値が大きければ大きい程、よい結合器になる。各種測定で使用するためには30dB以上が望ましいがいろいろな周波数帯域に対応した様々な製品がある。
|
Date: 2022/06/13(月)
|
|
APC-7以外のコネクタの、オスとメスを勘合させるときには、メスのコネクタ側は回さないようにして必ずオスの外側のナット部分を回して締め付けなければオスの中心導体のピンが削られて性能が劣化してコネクタの寿命が短くなる。ケーブルには損失があるから、その損失を考慮して使う必要がある。また周波数が高くなるにしたがって損失も増える。特性が不明なケーブルを使う場合には、ネットワーク・アナライザで、ケーブルの通過特性と反射特性を評価しておく必要がある。ケーブルには上限周波数があるのでそれを超えての使用は避けなければならない。
|
Date: 2022/06/06(月)
|
|
高周波回路では使用する周波数帯などに応じていろいろな同軸コネクタが使用されている。汎用的に使われている高周波機器や、回路で使用されるのはN型コネクタやSMA型コネクタである。様々なコネクタの使用可能上限周波数の目安としてはN型コネクタの18GHzからWコネクタの110GHzまでとなる。それぞれの特性を活かした使用方法がある。高周波の測定では、測定を行う回路と測定器の接続、測定機同士の接続に、同軸ケーブルを使用する。正確で再現性の高い測定を行うためには接続ケーブルの選択が重要となる。
|
Date: 2022/05/30(月)
|
|
信号発生器は信号を発生する測定器で、出力する信号の周波数とレベルを変えることができる。標準あるいはオプションの変調機能を使うことにより、出力する高周波信号を様々な変調(AM,FM,パルスなど)をかけることもできる。アナログ信号発生器や高性能なベクトル信号発生器、パルスの各変調のみに対応するもの様々なデジタル変調が可能なベクトル信号発生器などがある。RF帯からマイクロ波帯、ミリ波帯迄、様々な周波数に対応した製品がある。また出力周波数を掃引可能な信号発生器の事を掃引信号発生器、またはスイーパと呼ぶ。
|
Date: 2022/05/23(月)
|
|
パワー・メータは電力パワーを測定するための測定器である。パワー・メータを使用する測定には、本体のほかに専用のパワー・センサ―が必要である。パワー・メータの主な機能は組み合わせて使用するパワー・センサからの信号処理、様々なフォーマットでの結果表示、測定値の補正である。したがって測定可能な周波数帯と電力範囲は、組み合わせて使用するパワー・センサの対応周波数帯、性能によって決まる。ぱわあー・センサにはサーミスタや熱電対を用いたセンサ、ダイオードを用いたセンサなど、様々な品種が用意されている。またCWだけ測定可能なもの、平均電力も測定可能なもの、ピークパワーの測定可能なものなど、品種によって測定可能な信号が異なる。RF帯からマイクロ波帯、ミリ波帯迄様々な周波数帯に対応した品種がある。パワー・メータには、瞬間的なパワーの変化を測定するための、ピーク・パワー・メータと呼ばれる機種もある。
|
Date: 2022/05/16(月)
|
|
スペクトラム・アナライザは信号のスペクトル(周波数成分)の解析・表示を行うための測定器で、信号のレベル測定などで頻繁に使用される。オプション機能を組み込むことで様々な解析に対応できる。通常、画面表示の横軸方向が周波数、縦軸方向が信号のレベル(電力)を表す。測定器によって測定周波数範囲、ダイナミック・レンジ、振幅確度、位相雑音、測定機能とそのカスタマイズの可否が異なってくる。スペクトラム・アナライザは、RF帯からマイクロ波帯、ミリ波帯まで様々な周波数帯に対応するものがある。
|
Date: 2022/05/09(月)
|
|
ネットワーク・アナライザはネットワーク(回路網)の解析を行うための測定器である。低周波回路のように回路の様々な部分の特性を測って回路網の解析を行うのではなく回路に入力した信号の電力と、回路から出てきた信号の電力を測定して、入出力間の伝達特性(通過特性)や反射特性を求める。高周波測定で最も使用頻度の高い測定器で様々な回路の特性評価に使用されている。スカラ・ネットワーク・アナライザは回路に入出力される電力の大きさだけを測定する。測定量の比から通過特性(ゲイン・減衰量)や反射特性(VSWR,リターン・ロス)を算出する。スカラ・ネットワーク・アナライザの測定には本体のほかに専用の検波器、専用の方向性ブリッジ、信号発生器などが必要となる。ベクトル・ネットワーク・アナライザは回路に入出力される信号の振幅と位相を測定する。測定値をベクトル量で取り扱うので、スカラ・ネットワーク・アナライザに比べて測定できる特性が格段に増える。
|
Date: 2022/05/02(月)
|
|
高周波では測定評価項目に応じて、様々な測定器が単独または組み合わせて使用されます。また測定器には基本的な汎用測定器と、ある特定の評価だけに使用される専用測定器があります。使用頻度の高い汎用測定器としては回路網の解析を行うためのネットワーク・アナライザや周波数成分の解析・表示を行うスペクトラム・アナライザ、電力を測定するパワー・メータ等があります。また信号発生器では出力信号の周波数とレベルを変えることができさらに変調を加えることもできます。
|
Date: 2022/04/28(月)
|
|
**HOME**
001297
|