時を超えて甚大な影響を及ぼした合成ホルモン
50年以上も前に奇跡の合成ホルモンが多くの女性や妊婦に何の躊躇もなく大量に処方されたことがありました。その後20年の間に処方された人々やその子供達から様々な障害や異常が発症しさらにこの新薬には何の効果もなく反対に効果が無いばかりか期待された効果の弊害になるという事が発覚しました。しかしその後も世界中で20年以上もこの合成化学物質が処方され続けたのです。その結果、その新薬の弊害を免れたかに思えた子供達も成人になって、あるいはその親も数十年経ってガンや厄介な病気に見舞われることになってしまいました。この教訓は未だに活かされることなく同じようなケースが発生し、薬だけでなく様々な合成化学物質がヒトや生物に影響を与え続けています。
Date: 2015/10/25(日)


人や家畜に使用された合成エストロゲン
以前、人以外の家畜にも奇跡の技術と称され様々な効果を期待され広範に使用された様々な合成エストロゲンがありました。この奇跡の薬物と称された合成化学物質DESは米国やその周辺諸国の500万以上の人々に投与されました。その後、その合成エストロゲンのひとつで30年以上にわたって使用され続けてきた魔法の新薬は衝撃的な結果を世界中の被験者にもたらすことになってしまった。その参事が最初に明るみになったのはサリドマイド事件によるものである。この事件は多くの報道機関が先天異常を誘発する衝撃的な結果をもたらす処方薬として両腕や両足の無い子を写真に乗せて事細かに報じている。このサリドマイドが全面撤廃されるまでに重篤な奇形を伴って生まれた子供は多くの国々で8,000人以上に及んだ。この大惨事の影響は両手、両足のまったく無い子、手足の奇形、心臓などの臓器の奇形、脳障害、聴力・視力の喪失、自閉症、てんかんといった障害を子供達にもたらしその被害者である子供達や両親等、その家族を苦しめてきました。この悲劇は合成化学物質が胎児期には致命的な影響を及ぼす可能性があることを明らかにしました。
Date: 2015/10/24(土)


ホルモンの過剰摂取による甚大な影響
妊娠期におけるホルモン・レベルの変化は胎内で急激に成長する胎児にとっては大変危険で甚大な影響を及ぼすことが過去の症例から判明しています。それ以前の動物実験でも通常の妊娠中のメスラットに過剰な女性ホルモンのエストロゲンが摂取された場合、その影響は甚大で性発達が阻害されたことによる異常が顕著に見られています。子宮内で天然あるいは合成エストロゲンに過剰に暴露した雌の子供には生殖器に構造上の欠陥が、雄の子供にも生殖器の発育不全や奇形が現れた。体外からエストロゲンを加えると、女性ホルモン・レベルが高められ、このホルモン・レベルの大きな変化により化学伝達が攪乱され性発達が阻害されたのです。エストロゲンが正常のレベルであれば、発育を促進するが過剰摂取は逆に生体を大混乱に陥れてしまう可能性が示唆されています。
Date: 2015/10/23(金)


出生前のホルモンの働き
出生前期のホルモンは生殖器をかたちづくるのみならず行動にも常に影響を及ぼしています。したがってある個体が容姿・行動等が完全に男性となるためには、出生前期の適時に、脳が精巣から男性ホルモンであるテストステロンのメッセージを受け取っている必要があります。この重要な時期に脳細胞がしかるべき選択を行い正常な性行動や生殖機能を形成することになります。ホルモン作用によりそれぞれの身体が形作られ、性機能の正常な発育は脳及び生殖器と密接な関係にあるのです。このメカニズムがpptレベルの環境ホルモンと呼ばれる合成化学物質が今、多くの地球生物の生体に異変を起こしている原因の一つなのです。
Date: 2015/10/22(木)


ホルモンが発育に的確な指示を
様々なホルモンがヒトの総ての機能に的確な指示を与え生体が正常に機能するように働いています。ホルモンは胎児の性発達を促進し、神経系や免疫系の成長に作用、さらに肝臓、腎臓などの臓器や血液、筋肉等の機能に性差が生じる器官や組織を司っています。正常な脳の発育も神経の発達や配置に的確な指示を与えるホルモンに左右されています。生体機能が正常に機能するには、適量なホルモンが的確(適量、適時、適所)に届けなければならないのです。総ては正しい指示と時期によるもので発育の重要な時期にホルモンが攪乱すればその影響は後々まで影響を与え続けることになるのです。外部からの生体ホルモン様の合成化学物質の暴露はまさにこの危険性を秘めているという事になる訳です。
Date: 2015/10/21(水)


人や哺乳類は基本的にはメスになる
昨日の話のようにヒトや哺乳類では基本の生がメスとなっていますので胎児はすべて、男性ホルモンが当初の予定を無視して暴走しない限りは女性になるわけです。性分化はホルモンの伝達により性体系が形作られていくという事になります。発育を導く科学メッセージが阻害された場合、生物学的には男性でありながら体つきと脳は女性そのものといったケースや深刻な事態に至ることもあるわけです。これが合成化学物質が環境ホルモンと呼ばれる所以でもあるのです。
Date: 2015/10/20(火)


性別を決めるのは遺伝子か?
性別を決めるのは遺伝子であると考えている人が多いのではないかと思います。人の場合はX染色体が2つ備えると女の子になりX染色体とY染色体を備えると男になる方向へと行くのだがその役割も一時期で本来の性分化はその後のホルモンの刺激によって性分化が進んでいくという事になります。鳥や人は一方の性を基本としてもう一方の性が造られる仕組みになっています、鳥類は雄が基本で、ヒトや哺乳類はメスが基本となっています。ホルモンというのはかなり厳密に分析しなければ測定不可能な程の低濃度でも影響を及ぼす訳ですから環境ホルモンと呼ばれる合成化学物質の影響は大変大きいものであるということなのです。
Date: 2015/10/19(月)


ホルモンが発育に及ぼす多様性
生体には極々微量のホルモンにも想像を絶するぐらい鋭敏な感覚機能が備わっているということです。これにより同じ遺伝子情報から生まれた子供にも驚くほどの多様性が生じるのです。環境ホルモンといわれる合成化学物質も同じようにレセプターと結びつくことにより生体内で男性ホルモンや女性ホルモンと同様な働きをすることが知られている。生物学的には男性であるが体つきと脳は女性そのものという人々が増えてきたのもこの環境ホルモンと呼ばれる合成化学物質によるものだという事を気づいておく必要があります。なぜならその状態を作りだしたのが我々人間自身であるという事を気づきながらその対策を整えておかなければならないからです。
Date: 2015/10/18(日)


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