皮膚炎、臓器アレルギー
化学物質によるアレルギーの成因は、化学物質と蛋白との結合が強力であること、蛋白に結合する化学物質分子が一定以上であることなどもありますが、生体側の要因、すなわち、アレルギー素因といわれる抗体産生機構の異常、薬物代謝過程の異常、または抗原抗体反応によって産生される化学伝達物質に対する感受性に依存する等、遺伝的素因によるところが大きいと考えられています。
Date: 2017/01/25(水)


アレルギーの分類
アレルギー発現過程では成立した免疫応答の相違によって4つのtypeのアレルギー反応が発現するといわれています。 Type気魯▲肇圈七燭△襪い魯▲淵侫ラキシー型とも呼ばれ、IgE抗体が関与する反応である。薬物アレルギーとしては全身にはアナフィラキシーショック、局所性には気管支喘息や蕁麻疹などが出現します。Type兇郎挧傷害(溶解)型とも呼ばれ、細胞表面にIgMあるいはIgG抗体が産生され、補体の関与あるいはK cellが関与して細胞が傷害されるものです。薬物アレルギーでは薬物が細胞表面に結合して新たな抗原性を示す場合、あるいは薬物により、細胞表面が修飾変性し抗原性を示す場合によって、惹起されます。Type靴鰐髪嵎9膩燭箸盡討个譟∋裟犬気譴IgMあるいはIgG抗体が血中あるいは組織液中で抗原と複合体を形成し免疫反応が引き起こされて組織が損傷されます。これらのType機銑靴離▲譽襯ー反応は、いずれも液性抗体によって惹起され、即時型過敏症を引き起こします。Type犬話抉箏寝疉匸匹箸盡討个譟高原で感作されたリンパ(T)細胞が抗原と再度接触すると、炎症性リンホカインを産生し、反応局所への好中球及び、マクロファージが集積して活性化し、遅延型の炎症が惹起されます。この反応には移植免疫や腸瘍免疫で大きな役割を果たすことが知られており、TC細胞の標的細胞となり細胞は破壊され、接触性アレルギーや臓器アレルギーでは厳織▲譽襯ー反応が関与します。
Date: 2017/01/24(火)


化学物質アレルギーによる免疫毒性
免疫毒性の第1歩は異物の認識による抗原性の獲得、第2はそれに対する抗体産生の機序の成立です。しかしながら、一般的な室内化学物質では第1歩の抗原性の獲得は難しいといえます。ただし、これらの中には化学物質が体内の蛋白と反応して抗原性を獲得してアレルギー反応を引き起こす場合があります。すなわち、化学物質が自己蛋白ハプテン(蛋白を修飾する簡単な化学物質)と結合した場合、異種蛋白抗原と認識して、免疫系に作用して抗原性を獲得し抗体を産生し、この抗体が後から侵入してきた同種の化学物質を抗原と認識し、前に認識した抗体と反応して組織の機能障害(儀織▲譽襯ー)または基質的傷害(供銑)を引き起こす反応であり、一般に(化学物質)アレルギーと呼ばれます。化学物質アレルギーの発現の過程は、化学物質などが生体を曝露して、抗原として認識されて免疫が成立する感作成立過程と、感作が成立した生体にその化学物質で再度曝露された場合に惹起されるアレルギー発現過程に分けることができます。
Date: 2017/01/23(月)


免疫修飾作用による免疫毒性
疫系のネットワークを調節する種々の機能蛋白が見いだされて、それぞれの役割と機構が明らかになるなかで、化学物質が免疫系に直接または間接的に関与している可能性が、多くの試験系で証明されています。異物を排除しようとする生体防御機構には、単球や好中球の貧食が作用する非特異的なものと、抗原に対して反応する特異的なものがあり、この両者を含めて広義の免疫機能と考えることができます。すなわち、化学物質の暴露による免疫抑制は、免疫系機能への直接的・間接的(修飾)影響と化学物質による抗原性の獲得によるアレルギー反応の2つの機序に大別できます。免疫修飾作用には、免疫が抑制される場合と促進される場合があり、免疫抑制が起きると感染症に対する抵抗性の減弱(免疫不全)や発ガンの可能性の増加が考えられます。また、薬物による免疫反応が異常に亢進すると、自己免疫疾患および臓器アレルギーの発症あるいは増悪が起こり、特殊な場合には、IgE抗体の産生が亢進して気管支喘息などのアレルギー疾患の発症あるいは増悪が起こります。
Date: 2017/01/22(日)


免疫毒性
免疫毒性とは「生体にとってすべての異物が免疫系に作用し、生体に望ましくない結果をもたらす事象」と1984年ルクセンブルクで行われた免疫毒性に関するセミナーでは定義されました。化学物質、特に経気遣や経皮暴露の化学物質による免疫学的影響には、過敏症、喘息・アトピー等のほか、種々のアレルギー毒性に伴う疾病があります。化学物質と生体成分と反応して新たな抗原性を獲得するか否かを観察するには抗原性試験のほか、免疫抑制作用、免疫促進作用に伴う毒性試験などがあります。ペニシリンアレルギーによる激烈なショック症状やステロイド剤による免疫系の抑制の結果生ずる感染症は、以前から知られていた現象で、免疫毒性あるいは免疫調節系の異常と呼ばれています。
Date: 2017/01/21(土)


閾値設定しにくい毒性
化学物質の中には動物や人への健康影響を引き起こすことは明らかであるにもかかわらず、疾病を発症する確立が一定でなかったりして、既に確立されている毒性指標に比べて極めて不明確である場合や、遺伝的素因によって、人における感情性が10Xオーダーの差異が見られて明確な閾値を求めることが困難な評価指標があります。特にアレルギー疾病の問題であり、経気道や経皮曝露による化学物質にはその例が多いといわれています。
Date: 2017/01/20(金)


化学物質の曝露濃度・臨界濃度の持続性
生体または臓器が一時的に臨界濃度に達しただけでは一過性の毒性でしかなく慢性的毒性には発展しません。生体には復元力があり、毒性が発現したとしてもまもなく臨界濃度以下になり回復します。したがって、毒性の発現が慢性的である条件は臨界濃度における持続性が第2の毒性発現の条件となってきます。
Date: 2017/01/19(木)


化学物質の容量−反応関係
毒性発現の強さは動物の種、系統、性、年齢、個体によっても異なりますが、最も大きな影響は曝露量です。一般の化学物質では、ある容量以上では全動物が反応するが、それ以下では容量を減らすに従って反応する固体の割合も減少していき、ついにはある容量以下では全動物が反応を示さない領域、すなわち閾値(無影響量)が存在します。
Date: 2017/01/18(水)


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