循環・共生による生命の維持
植物の根から多くの栄養分が分泌されるためそれらを求め多くの微生物が集まります。集まった微生物は植物から栄養物の提供を受ける見返りとして土壌中の窒素やリン酸などを植物に提供し相互に利益を得る共生関係を築いています。根粒細菌やカビの仲間である菌根菌などがその代表です。根粒細菌は植物根内で空気中の窒素ガスをアンモニアに変え植物に供給します。植物は光合成で作った炭水化物を根粒細菌に与え、さらに根粒内を嫌気的に保って根粒細菌の活動に最適な環境条件を提供しています。菌根菌は、水中、砂漠、熱帯雨林から高緯度地方に至る世界中に豊富に存在し植物と共生しており特に低温、貧栄養、乾燥など植物にとって環境条件が悪い場所においてはほとんどの植物が菌根菌と共生しておりこの共生関係なくしては生育できないといわれている。これらの関係は単に植物と微生物だけの関係だけではなく人と微生物、動物と微生物等総ての生物は他の微生物と共生関係、あるいは連鎖、循環しているということが言えるのです。
Date: 2018/02/12(月)


病害虫の影響を受けにくい農業
生体系のバランスが保たれた環境で生育している植物は多種多様な微生物との関りが保てれています。かっての日本の農業は環境に配慮し、生態系のバランスを考慮した循環型農業、持続型「農業でした。現在でも、農薬や化学肥料を使用しない有機農法や自然農法が見直されています。生態系のバランスが維持されている環境では、病害虫が発生しても作物が大きなダメージを受けません。海中における様々な生物、動物も様々な微生物と共生して生命を維持しているのでその関係を維持していかなければ滞りができてそこから障害が発生することになります。
Date: 2018/02/11(日)


農業と微生物
通常私達が意識することは無いが広い面積に限られた種類の作物を栽培する農地は、実は生態系としては極めて特殊な環境であるということである。病害虫の多くは作物に好き嫌いがあり、このことを宿主特殊性があるという。小麦には小麦の病害虫、キャベツにはキャベツを好む病害虫といった感じで、同じ作物を栽培し続けると特定の病害虫だけが増えて、生態系のバランスが崩れることになる。生態系のバランスが崩れた農地では、病害虫の発生が多発するため、農薬を使用して対処することになる。これが現代農業のひずみという部分で多くの農地が農薬散布なしでは産業として成り立たなくなっている状況である。これが農薬を大量に製造することになった要因でもある。
Date: 2018/02/10(土)


ウイルスと薬
ウイルスは宿主に感染し、細胞内で宿主のタンパク質合成装置を乗っ取り増殖するので薬でウイルスを攻撃すると宿主にも及ぶということになります。ですから以前はウイルスに効く薬は無かったのですが種痘ワクチンができ当初はワクチン療法が主流でしたがその後抗ヘルペスウイルス剤が開発されると多くの効果的な抗ウイルス剤が開発されています。インフルエンザの薬として使用されるタミフル(オキセタミビル)はインフルエンザウイルスが人の細胞で増殖を始めると細胞からウイルスが飛び出すのを防ぎ体内に大量のウイルスが広がるのを阻止する役割をしています。
Date: 2018/02/09(金)


薬剤耐性菌
薬剤耐性菌・多剤耐性菌は抗生物質や合成抗菌剤が効かない微生物のことです。薬剤耐性菌の中でも特に複数の抗生物質に対して耐性を持っているものを多剤耐性菌といいどんな薬も効かないので化学療法が困難です。薬剤耐性という現象は薬剤耐性遺伝子を持ちその遺伝子が働いている細菌のみで起こります。薬剤耐性遺伝子はプラミドやトランスポゾンという遺伝子の運び屋(ベクター)やウイルスの作用でいろいろな細菌に移ることができるのでやっかいです。薬剤耐性遺伝子はどこにでもいる細菌の中に潜んでいて最近では環境中抗生物質が存在したことのない場所にも存在していていつ突然薬剤耐性病原菌に感染するかわからない危険性があります。抹殺するための毒性を強めるほど恐ろしい細菌を我々人間が生み出しているのです。
Date: 2018/02/08(木)


微生物と薬
抗生物質とは本来ある微生物が作り出す他の微生物の増殖を阻害する物質のことをいいます。昔の抗生物質のほとんどは抗細菌剤でしたが最近では抗真菌や抗ウイルス、抗腫瘍作用を持つものも開発されています。これまでにたくさんの抗生物質が土壌中の細菌、とくに放線菌と呼ばれる種類から見つかっています。また放線菌以外の細菌やカビも多くの抗生物質を作り出します。1つの抗生物質でも多くの微生物が作るものもありますし、ある特定の種類が沢山の種類の抗生物質を作る場合もあります。
Date: 2018/02/07(水)


自然療法と東洋漢方療法
自然療法とは生物にある生体恒常性を本来の働きに戻し自らの力で障害を治癒していくもので一番副作用のない治療法といえる。総ての治療はこれを基本になされなければ体に何らかの障害の元を抱えたままの状態であるため根本的な治癒ということにはならない。漢方療法は自然生薬により生体の働きを活性化する、痛みを和らげる、食欲増進、病巣にくさびを打つなど体の障害を抑制・克服していく役割をする。このように身体の機能を正常に戻すことが本当に意味での治癒・健康ということになる。したがってできるだき体の中の臓器や機能を切り取らない方が良い。例としてガンが体の中で発生した場合、がん細胞だけを切除するのであればまだましだががん細胞と共に臓器なども切除するとその後、体の機能が一部壊れた状態で体を動かしていくためその負荷が体のどこかの部分にかかることになる。またガンになった根本原因を解消していない為、その後も同様にガンが体のいずれかに発症する可能性が高くなる。化学療法や放射線治療は幹部だけでなく正常帯にも負荷を与えるので患部をピンポイントでのみ対処できない限り体の免疫力自体が弱くなりさらに体の障害が多くなる可能性の方が高くなる。
Date: 2018/02/06(火)


化学療法の原点
様々な実験・研究に於いてある化学物質が細菌の増殖を阻害することが発見されてきた。これが化学療法の基礎となった。薬はすべて、作用する相手に結合しなければ作用しない。結語無くして作用なしというエールリッヒの言葉がいまでも化学療法の原点であるといわれる。薬剤の作用メカニズムは様々だがほとんどのものは宿主と病原微生物の異なる性質を狙って作用する。そうすることで病原微生物だけを攻撃し、宿主へはあまり影響を及ばさずに治療効果が上がる。この作用を選択毒性という。これに対し宿主に対しても作用することを副作用という。薬効作用と副作用のどちらがより強いかで薬と呼ばれたり毒と呼ばれたりする。薬効の方が副作用よりかなり大きい時、その薬は選択毒性が強く良い薬といえる。
Date: 2018/02/05(月)


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