化学物質アレルギーによる免疫毒性
免疫毒性の第1歩は異物の認識による抗原性の獲得、第2はそれに対する抗体産生の機序の成立です。しかしながら、一般的な室内化学物質では第1歩の抗原性の獲得は難しいといえます。ただし、これらの中には化学物質が体内の蛋白と反応して抗原性を獲得してアレルギー反応を引き起こす場合があります。すなわち、化学物質が自己蛋白ハプテン(蛋白を修飾する簡単な化学物質)と結合した場合、異種蛋白抗原と認識して、免疫系に作用して抗原性を獲得し抗体を産生し、この抗体が後から侵入してきた同種の化学物質を抗原と認識し、前に認識した抗体と反応して組織の機能障害(儀織▲譽襯ー)または基質的傷害(供銑)を引き起こす反応であり、一般に(化学物質)アレルギーと呼ばれます。化学物質アレルギーの発現の過程は、化学物質などが生体を曝露して、抗原として認識されて免疫が成立する感作成立過程と、感作が成立した生体にその化学物質で再度曝露された場合に惹起されるアレルギー発現過程に分けることができます。
Date: 2017/01/23(月)


免疫修飾作用による免疫毒性
疫系のネットワークを調節する種々の機能蛋白が見いだされて、それぞれの役割と機構が明らかになるなかで、化学物質が免疫系に直接または間接的に関与している可能性が、多くの試験系で証明されています。異物を排除しようとする生体防御機構には、単球や好中球の貧食が作用する非特異的なものと、抗原に対して反応する特異的なものがあり、この両者を含めて広義の免疫機能と考えることができます。すなわち、化学物質の暴露による免疫抑制は、免疫系機能への直接的・間接的(修飾)影響と化学物質による抗原性の獲得によるアレルギー反応の2つの機序に大別できます。免疫修飾作用には、免疫が抑制される場合と促進される場合があり、免疫抑制が起きると感染症に対する抵抗性の減弱(免疫不全)や発ガンの可能性の増加が考えられます。また、薬物による免疫反応が異常に亢進すると、自己免疫疾患および臓器アレルギーの発症あるいは増悪が起こり、特殊な場合には、IgE抗体の産生が亢進して気管支喘息などのアレルギー疾患の発症あるいは増悪が起こります。
Date: 2017/01/22(日)


免疫毒性
免疫毒性とは「生体にとってすべての異物が免疫系に作用し、生体に望ましくない結果をもたらす事象」と1984年ルクセンブルクで行われた免疫毒性に関するセミナーでは定義されました。化学物質、特に経気遣や経皮暴露の化学物質による免疫学的影響には、過敏症、喘息・アトピー等のほか、種々のアレルギー毒性に伴う疾病があります。化学物質と生体成分と反応して新たな抗原性を獲得するか否かを観察するには抗原性試験のほか、免疫抑制作用、免疫促進作用に伴う毒性試験などがあります。ペニシリンアレルギーによる激烈なショック症状やステロイド剤による免疫系の抑制の結果生ずる感染症は、以前から知られていた現象で、免疫毒性あるいは免疫調節系の異常と呼ばれています。
Date: 2017/01/21(土)


閾値設定しにくい毒性
化学物質の中には動物や人への健康影響を引き起こすことは明らかであるにもかかわらず、疾病を発症する確立が一定でなかったりして、既に確立されている毒性指標に比べて極めて不明確である場合や、遺伝的素因によって、人における感情性が10Xオーダーの差異が見られて明確な閾値を求めることが困難な評価指標があります。特にアレルギー疾病の問題であり、経気道や経皮曝露による化学物質にはその例が多いといわれています。
Date: 2017/01/20(金)


化学物質の曝露濃度・臨界濃度の持続性
生体または臓器が一時的に臨界濃度に達しただけでは一過性の毒性でしかなく慢性的毒性には発展しません。生体には復元力があり、毒性が発現したとしてもまもなく臨界濃度以下になり回復します。したがって、毒性の発現が慢性的である条件は臨界濃度における持続性が第2の毒性発現の条件となってきます。
Date: 2017/01/19(木)


化学物質の容量−反応関係
毒性発現の強さは動物の種、系統、性、年齢、個体によっても異なりますが、最も大きな影響は曝露量です。一般の化学物質では、ある容量以上では全動物が反応するが、それ以下では容量を減らすに従って反応する固体の割合も減少していき、ついにはある容量以下では全動物が反応を示さない領域、すなわち閾値(無影響量)が存在します。
Date: 2017/01/18(水)


化学物質等の毒性発現の第1条件・第2条件
第1条件は化学物質が生体内に取り込まれて血流を介して種々の組織に到達し、その作用する標的部位で臨界濃度(毒性を発現する)に達することで、化学物質、特に環境汚染物質による毒性の発現は曝露を受ける部位が臨界濃度を超えただけでは毒性は発現するとは限らず曝露期間、回数、頻度等の時間的要因による臨界濃度の連続性あるいは持続性が第2の条件となります。
Date: 2017/01/17(火)


毒性発現の条件
化学物質は種々の機構によりその毒性を発現します。一部の化学物質またはその代謝物は、作用部位で生体構成成分と結合してホルモンなどの生物活性物質の分泌を促進、または抑制したり酵素反応や細胞膜の機能を阻害することによりあるいは、生体内の高分子化合物と共有結合を形成して細胞に不可逆的な変化をもたらし毒性を発現します。
Date: 2017/01/16(月)


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