細胞の中を移動するイオン質量にはより大きなエネルギーが必要だが、電位勾配差の速度は電子より遅い。そのため、人工的電気回路の反応時問は10億分の1秒から100京分の1秒の間なのに、生体システムの場合は1000分の1秒程度と非常に遅くなる。ニューロン(神経細胞)では、ナトリウムイオンポンプや感覚細胞から、中枢神経や内臓、他のニューロンヘのインパルス(一般的な神経信号)の転送を電圧が操作する。細胞膜の電位を変化させることで、信号はニューロンの終点から他のニューロンヘ、または中枢神経へと移動する。同じ方法で、活性化と操作を司る中枢神経系へも送られる。ニューロンは、巨大で精巧な伝達システムといえる。
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Date: 2024/09/16(月)
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