拡大性流行(propagated epidemic)
拡大性流行(propagated epidemic)は人から人への直接的な接触によって起こるタイプの流行である(水平感染)。病原体は感染者から未感染の感受性固体へと伝染する。この種の流行は共通感染源アウトブレークに比べて病例数はより緩慢に増加し、また減少の速度も遅く、病原体を除去するのがむつかしい。ヒトに感染する病原体の多くは宿主の体外では長くは生存できない。新たなる固体に感染するには感染するまでの間、その感染能力が維持できるような場に潜んでいる必要がある。そのような場を感染のリザーバーと呼ぶ。リザーバーにはヒト、昆虫を含む他の動物・植物のような生物のほかに、水や土壌のような非生物性感染媒体が含まれる。
Date: 2020/09/19(土)


散発的流行(スポラデイック)
散発的流行(スポラデイック)は、病気が散発的にまた予測できないパターンで発生する場合である。孤立発生例の多くは全体として集団に対して大きな脅威とはならない。流行の性質とその伝播の様相は、感染源から病原体がいかにして感受性を持つ宿主に到達するかによって大きく影響される。共通感染源アウトブレークは、特定の汚染物と接触することによって起こる流行である。典型的な場合、その原因が糞便に汚染された水源や非衛生的に扱われた食品であると特定できる。突然に多数の人々が発症することが、このタイプの流行の特徴の一つである。例として客船で1589人中、586名がフレクスナ―型赤痢菌による胃腸障害症状を発症するという食中毒事件の例があったが共通感染源アウトブレークの典型例といえる。このようなアウトブレークは感染源が除かれると急速に終息に向かう。
Date: 2020/09/18(金)


パンデミック(pandemic)
パンデミックは今回のコロナウイルスのように感染が世界に拡大した場合である。1918年にブタインフルエンザが世界流行のレベルに達し、コレラの流行は過去数世紀の間に7回おこっている。1991年1月にペルーに始まったコレラ流行は1991年〜1992年に南アメリカおよび中央アメリカに拡大した。そしてコロンビア、エクアドルに波及し、1992年後半までに、流行はさらに南アメリカ、ベネズエラ、ボリビア、チリ、ブラジルや中アメリカグアテマラ、ホンジュラス、パナマ、ニカラグア、エルサルバドルに広がった。このような世界の拡散の勢いは交通手段のスピード化、ヒト・物の大量流通、移動時代にさらに強まってきた。また自然環境破壊の影響も大きい。人為的な実験による管理ミス・過失による問題もその要因となる。これらの問題にも故意・過失による損害による補償・制裁にも世界的なルールを決めておかなければならない。
Date: 2020/09/17(木)


流行(エピデミックepidemic)
流行(エピデミック)とはある疾患の発生頻度がある集団に於いて突然高くなる状態を指す。そして集団内の罹患率あるいは死亡率またはその両方が公衆衛生上問題を惹き起こすほど高くなった場合である。常在小流行が流行に進行することもある。その要因としては病原性の高い強毒株が出現したり、集団の多くが免疫を欠いているような場合である。1975年にアメリカで流行と呼ぶべきレベルに達したセントルイス脳炎はウイルスを保有する免疫を持たないトリ集団の増加と、ウイルスをトリからヒトへと伝搬する蚊が増えたことによる。このような流行としてはロシアでのジフテリアの流行等がさらに東欧・北欧諸国でも相次いで伝搬、報告されたものがある。
Date: 2020/09/16(水)


感染症の拡がり程度の分類
コロナの関係でよくパンデミックという言葉が出てきているがこれは、疫学者が病気の発生が地域的にみてどのような拡がりがあり深刻さはどの程度かを考慮する際の知見に基づく分類である。感染発生の拡がりの程度をエンデミック(常在小流行)、エピデミック(小流行)、パンデミック(世界流行)およびスポラデイック(散発的流行)に分類している。エンデミック(常在小流行)とは感染症が特定の地域に常在するが報告数、病気の深刻度がいずれも低いレベルにとどまっていて公衆衛生上の問題がそれほど多くない場合とされる。一般に蔓延あるいは風土病、地方病と訳されている。例としてオタフクかぜはアメリカ全土に、渓谷熱アメリカ南西部に常在小流行がある。水痘は季節変動の伴う常在小流行があり冬から春にかけて、他の時期に比べて数倍も多数の症例が発生する。その発生頻度は病気が浸淫している地域内でも場所によって異なる。
Date: 2020/09/15(火)


院内感染症
米国では毎年約200万人もの入院患者が入院中に生命にかかわる感染症に罹っているという。そのうち約2万人以上の患者が院内感染症のために死亡しているという。残念なことに院内感染症の原因は治療法の進歩によるものが多いということらしい。静脈・尿路のカテーテルや、非侵襲的診断技術、複雑な手術手法、そのいずれもが病原体の感染のリスクを著しく高めているという。抗生物質の多用は耐性菌の出現の原因となっている。また移植臓器の拒絶反応を予防するための治療は患者の病原体に対する免疫機能の低下を招くが現実として院内感染症による死亡より現在利用できる治療法によって、院内感染症で亡くなるよりもっと多くの患者救命されている.

Date: 2020/09/14(月)


生物的突然変異誘発
MU-1 ファージは大腸菌に感染し、宿主染色体に自身のDNAを組み込む働きを持つウイルスである。ファージのDNAが挿入された遺伝子は失活するので。これを利用して大腸菌の突然変異体を得ることができる。トランスポゾンと呼ばれる転移性遺伝因子を利用して、染色体DNAの中で転移反応を起こさせて突然変異体を得ることも実施されている。ウイルス等による生物的突然変異は様々な感染症によって人体にも影響があることが推定できる。またワクチンの開発による安全性に関してもこれらの知見に基づくある程度の期間における臨床試験が行われなければならない。

Date: 2020/09/13(日)


化学物質による変異原処理
突然変異を誘発する化学物質として最も多用されるのはNTGである。変異誘発作用が極めて大きく、点変異、欠失など様々なパターンのDNA変異が得られる。突然変異体を作るためには、対数増殖期に生育させた菌を遠心分離により集菌しトリス―マレイン酸緩衝液に懸濁して、50〜200μg/mℓTNGを添加し10〜90分静置する。菌体を数回洗浄してNTGを取り除き、新鮮な培地に懸濁し数時間培養して、変異がDNA上に固定し新たな分裂増殖が始まるのを待つ。2本鎖DNAの1方の鎖に変化が生じたものが遺伝的に安定な状態に達するには数世代経過する必要がありそれなりの時間経過が必要である。NTG以外の突然変異誘発剤としては、エチルメタンスルホン酸(EMS)、亜硝酸、ヒドロキシルアミン、2-アミノプリン、臭化エチジウムン等が用いられる。変異原処理に用いられる薬剤は、強力な発がん性物質でもある。取扱注意の上使用済みの溶液器具は無毒化処理にて環境汚染の無いよう心掛けなければならない。
Date: 2020/09/12(土)


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