化学物質の分布・蓄積・体内残留
化学物質の体内残留に関与する重要な機構に、トキシコネティクス(薬物動態)としての腸管循環、血清や臓器中タンパク質との結合および、脂肪組織への蓄積作用など3つの機構が挙げられます。臓器への分布は、個々の化学物質の生物学的特異性と臓器における親和性や結合性によって特定臓器にその濃度を高めます。毒性の発現には体内の濃度、特に標的臓器での濃度が重要ですが、生体の反応性が低く、非解離性の化学物質は臓器濃度を低くしようとする働きが作用し、臓器の活性部位の濃度を下げるように脂肪組織へ移行します。有機塩素化合物は脂肪組織へ蓄積しやすく、ポリ塩化ビニフェル(PCB)やダイオキシン類はその類です。脂肪組織への毒性物質の貯留は、毒性に対して緩衝作用を果しているようにみえますが、場合によっては脂肪への長期間に及ぶ濃度の維持や、排泄の遅延によって毒性が増強されたりもします。
Date: 2017/01/12(木)


化学物質の代謝第2相反応
第1相反応で導入された官能基を生体分子化合物と結合させて、より排泄しやすくするものでグルクロン酸、グルタチオン、アセチルあるいは硫酸等の結合体を形成し、解毒と排泄に役立っています。血液中でタンパク質と強固な結合体を形成したもの、あるいは脂肪組織などに蓄積し貯蔵型になった化学物質は、この代謝経路から外れて代謝が受けにくくなります。この代謝しにくい化学物質を体外に排泄するととが根本的な治療となります。
Date: 2017/01/11(水)


化学物質の生体代謝機構
今年も10日になりました。あっという間ですね。さて今日も人の中の循環システムについてのお話となります。生体には、侵入した異物を逸早く体外に排泄させるために、異物をより水溶性の高い形に代謝変換しようとする機能を備わっています。生体において、化学物質が受ける代謝反応は大きくは第1相反応と第2相反応に分類されます。第1相反応としては酸化、還元、加水分解などにより、既存の物性に比べてより極性を増すような官能基が導入されるもので、この反応の段階では“薬物代謝酵素”と呼ばれる比較的基質(化学物質)の特異性が低い代謝酵素が備えられていて、必要に応じて薬物代謝酵素活性の誘導上昇が起こり、化学物質を代謝変換させることから代謝活性化と解毒に役立っています。
Date: 2017/01/10(火)


化学物質の皮膚からの吸収
皮膚に付着した化学物質が比較的効率よく体内に吸収されることはよく知られていますが、吸収速度は比較的緩慢です。これは皮膚表面が硬質なケラチン質の表皮(0.25mm)に覆われ、外界からの物理的、化学的インパクトに対して体組織が保護される特殊な形態学的特徴によるものです。また、揮発性物質の皮膚からの吸収も考えられますがその影響については研究結果報告はあまりありません。
Date: 2017/01/09(月)


粒子状物質と体内動向
粒子状物質は、吸入された粒子の粒経によって沈着する部位は異なってきます。粒経が10μm以上の粒子はほとんど上気道に沈着し、気管や肺の深部まで到達することは少ないのですが、粒経が小さくなるに従って肺の奥まで侵入し、気管支や肺内部にも沈着率が増加します。このことから、粒子状物質は7〜10μm以下の粒子状物質が吸入性粉塵として問題となってきました。さらに最近では、大気に於ける粒子状物質としてPM25(浮遊粒子状物質(Particle Matter)の粒経2.5μm以下のもの)が喘息、その他の疾患と関連性を有することが指摘されています。
Date: 2017/01/08(日)


ガス状物質の呼吸器管内動態
ガス状物質の呼吸器管内動態は、その水溶性によって異なります。アンモニア、二酸化硫黄などのガスは水溶性が高いため上気道あるいは気管支の気管壁から吸収され、これらの部位にびらんや炎症を生じ、気道のけいれん性収縮を起こします。比較的水溶性の低い中性の二酸化炭素やホスゲンは、気管支を通りすぎて深部まで入り込み呼吸気管支や肺胞まで達し、肺胞壁の粘膜に炎症を起こしてガス交換を阻害します。非刺激性のガスである一酸化炭素などは粘膜を傷害することはないが、肺胞まで達するばかりでなく、拡散速度が高いため容易に血流中に拡散してヘモグロビンと結合し酸欠状態となります。これにより一酸化中毒は短期間に死に至るのです。有機溶剤や金属の蒸気などの水溶性のものは、気道や肺胞に通過して肺胞壁を透過して血液中に入り、全身に拡散すると考えられます。
Date: 2017/01/07(土)


呼吸と空気中汚染物質
人は呼吸によって、酸素と二酸化炭素とのガス交換を行っています。摂取する空気に含まれる酸素は21%で、排出する息には二酸化炭素が約4〜5%、酸素は15〜16%である。呼吸器にガス状や粒子状ガス物質が侵入してきた場合、鼻腔から肺胞までのいずれかで吸収や沈着が起きます。ガス状物質や粒子状物質では物理的、あるいは化学的性質によってその吸収部位は異なると同時に、影響を及ぼされる呼吸器官の場所も異なってきます。
Date: 2017/01/06(金)


呼吸器とその生理
人の呼吸器の機構は鼻腔、気管、気管支、細気管支および肺胞からなり、肺胞のうすい膜で二酸化炭素と酸素等のガス交換が行われます。肺胞の面積は約90~140屬曚匹遼賃腓別明僂任△襪里如△燭箸╋気中に含まれる化学物質が微量であったとしても、効率よく体内に吸収されるます。人の1回の呼吸量は安静時で約500ml、1日約20㎥の空気を吸入しています。また消費熱量1Kcal当たり0.2081の酸素を必要としますので運動や激しい労働によって消費熱量が増加すると酸素の消費量も増加し、呼吸回数が頻繁になり、運動量によって空気の吸入量は前後するということになります。同様に呼気から取り込まれた化学物質も肺胞から血液に取り込まれ体中を巡ることになります。
Date: 2017/01/05(木)


現行ログ/ [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43] [44] [45] [46] [47] [48] [49] [50] [51] [52] [53] [54] [55] [56] [57] [58] [59] [60] [61] [62] [63] [64] [65] [66] [67] [68] [69] [70] [71] [72] [73] [74] [75] [76] [77] [78] [79] [80] [81] [82] [83] [84] [85] [86] [87] [88] [89] [90] [91] [92] [93] [94] [95] [96] [97] [98] [99] [100] [101] [102] [103] [104] [105] [106] [107] [108] [109] [110] [111] [112] [113] [114] [115] [116] [117] [118] [119] [120] [121] [122] [123] [124] [125] [126] [127] [128] [129] [130] [131] [132] [133] [134] [135] [136] [137] [138] [139] [140] [141] [142] [143] [144] [145] [146] [147] [148] [149] [150] [151] [152] [153] [154] [155] [156] [157] [158] [159] [160] [161] [162] [163] [164] [165] [166] [167] [168] [169] [170] [171] [172] [173] [174] [175] [176] [177] [178] [179] [180] [181] [182] [183] [184] [185] [186] [187] [188] [189] [190] [191] [192] [193] [194] [195] [196] [197] [198] [199] [200] [201] [202] [203] [204] [205] [206] [207] [208] [209] [210] [211] [212] [213] [214] [215] [216]
キーワードスペースで区切って複数指定可能 OR  AND

**HOME**
000250
[TOP]
shiromuku(u2)DIARY version 2.72