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●キッチン家電からの影響

家庭内の電化が40年前と比較して3万倍増加したと言われていますが、中でもキッチンの電化がもっとも著しいのではないでしょうか。電子レンジらトースターなどに始まり、この頃ではこれまでガス器具であったものの多くがオール電化の動きによって電化しつつありますが、IH調理器やオーブンレンジなどがその特徴的な事例として挙げられます。

電子レンジは他の電化製品と同様に低周波電界を発生し、また携帯電話と同じくマイクロ波(高周波電磁波)も発生しており周波数は2.45GHzとなっています。その構造は、マイクロ波がレンジ内の食品内部の水分子を振動させて発熱させるという仕組みです。電子レンジから発生する電磁波は、機器のすぐそば(10p以内)ですと数100ミリガウス、50p離れると10数ミリガウスと、機器からの距離をおくことによって低下することが分かるものの、日本の一般家庭の狭いキッチンではなかなか安全な距離を保つことが難しい場合も考えられます。とくに忙しい夕飯時に、電磁レンジで温め物をしながらその向かいのレンジの前に立って別の調理ということもよく見る光景です。

IH調理器も忘れてはならない、強力な電磁波を発生する製品です。この頃では実際の火を使用するガス器具に代わって、オール電化の潮流もあってIH調理器を使用するケースが増えています。使用中のIH調理器から発生する電磁波の量も、機器から距離を置くことによって減少するため、謳われている安全基準も本体から30p離れたところでの数値が示され、市販の製品はおおむねその基準値を下回っているとされています。ただし、わずか10p機器本体に近づくだけでその数値は劇的に増加するため、安全基準そのものが実際の使用に適しているのか、という疑問を持たざるを得ません。

キッチンでは、その狭いスペースの中で、とくに女性が毎日の朝夕の調理をするケースが多いと考えられます。そのため電子レンジやIH調理器の毎日の一定時間の暴露に晒されていることが予想されます。また女性が妊娠中である場合などはその影響に対して注意を払う必要があるでしょう。電子レンジやIH調理器はなるべく使用しない、というのが最良の方法ということができますが、それが現実的でない場合は機器本体から距離を保つことが大切でしょう。