二酸化炭素(CO2)は、人間の代謝作用により生成され、肺を通して吐き出される。CO2の生産量は、食べ物の組成と人の活動の程度によります。代表的な活動レベルの事務作業に従事する大人によって吐き出されるCO2量はおおよそ200ℓ/min程度です。健康な人が濃度1.5%のCO2に曝露されると軽度の代謝障害を起こし、7〜10%のCO2に曝露では数分以内に昏倒します。0.7%〜1%のCO2に被爆したために、呼吸量の増加と血液中の酸性バランス慢性的な変化が認められた例もあります。これらの変化は、骨の中におけるCO2の摂取と放出に関係があるといわれています。この影響はカルシウムの放出によって、骨の密度を変化させることになるとの説もあります。二酸化炭素は、汚染質としてばかりでなく、全般的な空気の汚れの指標としても用いられます。ドイツでは気密性の高い建物が多いので住環境測定士の研修中は二酸化濃度の測定器や体感により二酸化濃度の濃度が高くなると受講生が自主的に窓の開け閉めをすることにより空気を入れ替えることにしています。
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Date: 2017/03/11(土)
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