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イタリア:携帯電話と脳腫瘍に対する法的効力のある判決が下される
北イタリアのブレシアの上級地方裁判所で、法的効力のある判決により、ある因果関係が認められました。
INAIL(IstitutoNazionaleperl'AssicurazionecontrogliInfortunisulLavoro=国の非任意保険の公共機関)
のある被保険者の脳腫瘍は、職場で必要とされた1日数時間に及ぶ携帯電話やワイヤレス電話機の使用に起因している」: 
この判決は、産業界が出資して行われた鑑定は信頼性に欠けるとして排除して、産業界に依存しない鑑定のみを支持したことによる画期的なものでした。
この判決は、いまやイタリアの労働者が職場でコード付電話機にするよう会社側に要求することを可能にし、会社で定められた携帯電話使用によって起こる間接被害に対して会社側が完全に賠償責任を負うことを、経営側に示すものとなったのです。
南チロルの消費者保護局は、こうした場合、会社側から無線通信使用のための服務規程を書面でもらうことを勧めています。
その書面で、経営者側は全ての携帯電話使用に基づいた中長期的な結果に対し責任があると、はっきり謳うべき、としています。

マルコリーニ・イノセンテによる申立て: ブレシアの上告裁判所、労働裁判所のブランチ、2009年12月10日ブレシアにて

訴訟内容
2007年7月6日の労働裁判所での控訴審で、イノセンテ・マルコリーニはINAILを、 難解かつ複雑な大脳病に基づいて、法的に保障された支払いを求めて提訴しました。
実際、この申立人であるマルコリーニは、1981年から経営陣のメンバーとして働いていました。
最終的には1991年9月2日から2003年9月26日までサンジャコモSpAという会社に勤務しました。
その職場での12年もの間、平均して毎日5-6時間携帯電話やワイヤレス電話を使いました。彼は右利きであったため、携帯電話機をいつも左の耳に置いて、右手で机の上にワイヤレス電話の受話器を取っては、メモを取るといった具合でした。やがて、この職場での仕事が重い病気を引き起こしたため、マルコリーニ氏は2003年11月17日にINAILにおいて、法律によって規定された額の支払い申立てを行いました。INAILは、マルコリーニ氏の仕事上の活動と脳腫瘍との間に有効な因果関係が認められないとしてその申し立てを受け入れませんでした。申立人は再び訴えを起こし、労働条件に関する証言を求めて神経外科医ジュゼッペ・グラッソ博士による法医学的な答申書を提出しました。(・・・)

(・・・)その結果
ブレシア裁判所では、大きく修正された471/08番の判決がINAILに下されました。
INAILは申立人のマルコリーニ氏に対し、職業病に基づく80%の勤務不能状態に対する障害給付金を支払うよう命じられました。さらにINAILは、訴訟費用の負担(一審での1800ユーロ、二審での2000ユーロ)も同時に命じられたのでした。
引用文献:http://www.diagnose-funk.org

スウェーデンのストレッス・リサーチ研究所の睡眠学

スウェーデンの研究グループが48人の被験者を対象に行った実験結果を発表しました。まず被験者たちは、睡眠前の3時間、頭部の片方に携帯電話の周波数領域である884MHzを再現したマイクロプレートアンテナを装着し、その後就寝します。その際の睡眠の深さ、睡眠時の脳波、被験者の自己判断による睡眠の質などを調査することが実験の目的です。 実験の結果、3時間にわたる高周波の放射により、比較的遅い脳波が特徴とされる深い睡眠段階(いわゆる睡眠の第3と第4段階)の長さが平均して12%(9.5分)短くなっていることが判明しました。その反対に浅い睡眠の領域である第2段階の時間が平均して4%(8.3分)長くなり、第3段階に至る潜伏時間も4.8分長くなっていることが判明しました。

EMFBrief(2010年9月30日刊行 ドイツの週刊電磁波リポート)より

携帯電話の使用と子供の行動
カリフォルニアにある公衆衛生大学で行われた研究によると、母親の胎内および出産後で携帯電話の使用に晒された(現在)7歳の子供に関して、その行動や振舞いに問題が生じる(集中力を欠く、落ち着きがないなど)危険性が高くなると言われています。それは携帯電話からの高周波によって引き起こされたかも知れません。 この調査は8年前に妊婦であった母親を対象に行われました。一年前に子供たちが7歳を迎えた母親にアンケート用紙を送り、8年前の携帯電話使用の状況と現在の子供たちの行動や振舞いに関するアンケートに参加してもらいました。 2010年にカリフォルニアで実施されたその調査では29,000人が対象となり、同じ研究は2008年にデンマークでも行われ、その時は13,000人が調査対象となりました。

EMFBrief(2010年12月9日刊行 ドイツの週刊電磁波リポート)より

携帯電話基地局による家畜への被害
農家のヨセフ・ホッパー氏はディアグノ―セ・フンク・サイト(www.diagnose-funk.org)に、自分の農場の近くに携帯電話中継基地が設置される前と後での記録データを公表することを了解しました。
ホッパー氏は、これを機に他の農家が抱えている同様の問題を、彼らが文書にして公表することを後押しするチャンスになればと考えたのでしょう。とう言うのも、こうした働きによってのみようやく政府を動かす、という目的を達することができるかも知れないからです。
以下、ヨセフ・ホッパー氏が営む養豚場の2002年から2010年までの観察の要約です。
2009年5月、ドイツのパッサウ近郊・ルアストルフに住んでいるヨセフ・ホッパー氏の農場から300m程近くに、高さが40.5mのある携帯電話のアンテナの操業が開始されました。そのアンテナからの放射が家畜に及ぼした影響が検出されたのです。
豚の奇形の例 ‐ 詳録データ 

測定: 2009年にアンテナが開業される前、ホッパー氏が自分の屋敷の磁束密度を測定(単位μW/㎡)したところ、その数値は0.0から0.5μW/㎡で、携帯電話はほとんど使えませんでした。
2009年5月にアンテナが操業を開始した後での測定値は、1200μW/㎡にまで達するものでした。それは実に2000倍もの上昇率です。
奇形の発生: ア
ンテナが操業する前に毎年(5月1日から4月30日まで1年間)の統計によると、1年間で生まれたすべての豚の中で0.0から0.7%に奇形(潜在精巣や陰嚢ヘルニア以外)が見られましたが、1年間で多くても2匹、もしくは1匹もいないことがほとんどでした。
2009年5月にアンテナが操業開始した後で、奇形発生率が0.6%に増加し、操業開始後の6カ月にはすでに1.2%に増加していました。 2009年5月1日から2010年4月30日までに、奇形のある豚が15匹生まれました。2010年5月1日からすでに14匹の奇形の子豚が生まれたことが確認されていますが、統計期間の1年間はまだ終わっていません。ホッパー氏の獣医が豚の健康を定期的に観察し、発生している奇形の子豚を記録しました。
生殖能力の問題: 奇形より大きな損害として、増加する生殖能力の問題(発情しない、流産、生まれた子豚の個体数が通常より少ないなど)が挙げられます。
アンテナ操業開始前の2002年から各母豚の平均的な出生率は24.45匹でした。
アンテナの操業開始後の2009年の出生率は21.4匹、2010年に21.1匹に減少しました。 その数たるや大変な経済的損失です。 必要な科学的な捜査のための費用をホッパー氏は持っていません。彼の願いは政府にもまだ聞き届けられていないのです。
引用文献:www.diagnose-funk.org

 

 

 

 

     
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