NPO法人住環境測定協会は、シックハウスの予防・改善を目的とする事業者の協会です。
シックハウスの住環境測定協会■居心地の良い場所

 この原稿は、「吉 幾三芸能生活三十周年公演」が行われている、新宿コマ劇場の四畳半ほどの楽屋で書いています。
 一日、約二十時間程度、この楽屋で過ごしている事になります。当然、食事をするのも、昼寝をするのも、本を読むのもこの部屋です。それが一ヶ月の間続く訳ですから、自然と楽屋の中は、自分にとって居心地の良い場所にするための努力が必要となって来ます。俳優という職業は様々な場所で仕事をしていかなければならないので、その場その場を自分の居心地の良い場所に変える事が、自分を楽にする事でもあり、仕事に集中できる事でもあるんですね。こんな生活を40年近くも続けていると、人は「本当にくつろげる家が必要でしょうね」と言われるんですが、私に限って言えば、困った事に家と言う物にあまり固執してないんですよ。

■誰のため

 今年で結婚して、21年の年月が過ぎようとしていますが、結婚当初は、2人が毎日楽しく生活できさえすれば、小さなアパートであれマンションであれどうでも良かった感じがあります。その考えが少し変化したのは、やはり娘が生まれてからの事ですね。周りの環境だとか学校の事情を夫婦で話し合うようになり、それまで住んでいた所から、浦安の町に移り住みました。理由を言いますと、皆さん「本当の話っ!?」と聞かれますが、本当です。それはディズニーランドが近いからという理由です。私の休みが娘の学校の休みと重なる事も少ないですし、又、休みがうまく合っても、わざわざ一日がかりで遊びに行くのでは、両方共に疲れてしまって大変だろうと思い、路面バスで遊びに行ける浦安に引越したと言うわけですよ。

■自宅から嫁に

 そんな折、妻の母より「家を買ったら?」という話が出るようになって来たんです。家に執着心ない私にはピンと来ない話だったんですが、「家賃がもったいないし、その家賃でローンが払えるでしょう」と言われ、それも一理あるなと思った時、とどめの一言が出たんです。
「娘を嫁に出す時は、やはり自分の家から出してやりなさい。そうでなきゃ可哀想でしょう」
この一言は効きましたね。
 小さな家ですが、この家が将来、娘にとって実家だと心から思えるように、今は家族での思い出作りに励んでいる最中です。

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